研究
女性の血圧と尿中Cl濃度の関係—既往歴別検討
角南 重夫
1
Shigeo SUNAMI
1
1川崎医科人学公衆衛生学
pp.823-825
発行日 1981年10月15日
Published Date 1981/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206411
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はじめに
食塩制限により血圧が下がる1)こと,食塩負荷によりラットに高血圧を発症できる2)ことなどから,食塩が高血圧の原因として注目されている.しかし,高血圧と食塩摂取との関係は,人の集団間比較では認められ3〜5)ても,集団内比較ではこれが認められる6,7)もの,認められない4,8)ものなどがある.これには調査対象の差のほかに,今までの研究では,性,年齢,既往歴などの分析が不十分であった点も関係していると考えられる.そこで今回,血圧と食塩摂取との関連を探るために,40〜69歳の女性について血圧と尿中Cl濃度(補正値)との関係を年齢別,既往歴別に検討した.
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