人と業績・14
ベルナルディノ・ラマッツィーニ(Ramazzini, Bernardino;1633-1714)
小栗 史朗
1
1名古屋市南保健所
pp.648-649
発行日 1981年8月15日
Published Date 1981/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206369
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その偉業■
労働衛生学,職業病学の祖といわれるラマッツィーニは,解剖学におけるヴェサリウス(Vesalius, A.;1514-64年),生理学におけるハーヴエィ(Harvey, W.;1578-1657年),病理学におけるモルガニ(Morgani,G. B.;1682-1771年)と同じ意義を,医学史の中に占めている.
卓越した技術と学術,そして人間的魅力に富むこの医師は,『働く人人の健康』("De Morbis artificum diatriba",1700年)を著わして,古代から18世紀までの職業病の知識を集大成し,以後の産業革命による新しい労働衛生,職業病の局面に対応する研究と施策の発展の基盤を,人類に遺した.
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