特集 住民の保健をいかに進めるか—第5回社会医学研究会・主題報告と総括討論
総括討論
まとめ.3
この中で,医療および保健の担当者はどのように努力し,どのような役割を果したか。そのばあいの問題点は何か
水野 宏
1
,
細川 汀
,
小栗 史朗
1名古屋大学医学部公衆衛生学教室
pp.643-645
発行日 1964年11月15日
Published Date 1964/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202935
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細川(関西医大・衛生公衆衛生)発題講演において丸山は封建時代の医師の哲学を「侍医の医学」と規定した。それは特定の権力者の鼻毛まで読むほどたえず気を配るお抱え医者の哲学である。しかし新しい保健医療担当者のあり方はどのようなものであるか。丸山はそれが発題講演につづく報告と討議の中で明らかにされることをのぞみ,自からの反省として,住民の健康を守るのは保健医療担当者であるという思い上った考え方をすて,保健の主体的なにない手である住民自身の努力に誠実に奉仕する必要を示唆した。
その後の報告と討議の中にこの発題はどのように引きつがれ発展させられたであろうか。
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