日本列島
仙台循環器病センターの開院までの経過とその後—宮城
土屋 真
1
1宮城県大崎保健所
pp.156
発行日 1981年2月15日
Published Date 1981/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206256
- 有料閲覧
- 文献概要
当県は循環器疾患の三次医療施設には,割に恵まれている.東北大学の脳外科や胸部外科があり,また同鳴子分院や国立鳴子病院では温泉を利用した脳卒中のリハビリテーションも行なわれている.さらに,結核療養所として活躍してきた県立瀬峰病院が,昭和57年度に改築予定であるが,ここでは結核・肺がんのほかに脳卒中・胸部外科を含めた循環器部門を計画中である.
今回ご紹介する(財)心臓血管病予防協会は,長年当県で循環器検診を受託している検診団体である.検診のほか,さる昭和54年夏,やっと念願の「附属仙台循環器病センター」の開院にこぎつけ,三次医療の仲間入りをした.同年7月5日,仙台プラザホテルで盛大に開催された祝賀会には,東北大学,東京女子医大,県,市町村,医師会などの関係者ら約100名,および知事代理や医療陣である両大学の教授らも出席された.私も県職員であり,協会の評議員の一人として,これまでの複雑ないきさつを知るだけに,顔ぶれに安心したのを思い出す.さいわい今は心臓外科医も揃い手術も行なわれて,入院・外来とも順調に伸びており,ことに心臓の救急施設として住民からも大いに期待されている.
Copyright © 1981, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.