人と業績・6
マックス・フォン・ペッテンコーフェル(1818-1901年)
小栗 史朗
1
1名古屋市千種保健所
pp.884-885
発行日 1980年12月15日
Published Date 1980/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206216
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ペッテンコーフェル(Pettenkofer, Max von)は,19世紀医学界の最大級の巨人の一人であり,衛生分野に実験的研究を導入した先駆者であるのみでなく,「衛生学を,生命のすべてを包括する哲学とみなしていた」(ルネ・デュボス).彼は,パステールらの病原菌発見後も,「しし座の流星」(ウィンズロー)の如く,瘴気学説の最後の焔を燃やし続け,孤立化して自殺しはしたが,その生態学的取り組みは,健康の医学を先取りしていたと評価できよう.
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