特集 第20回社会医学研究会総会報告
一般演題B8〜9 抄録
中川 武夫
1
1名古屋大学医学部公衆衛生学教室
pp.214-215
発行日 1980年3月15日
Published Date 1980/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206049
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B-8.疾病運動から地域運動へのアプローチ
運動歴の比較的古い筋萎縮症運動は,いち早く全国運動において治療研究費と,国立療養所内に専門ベッドを獲得するに至ったが,厚生省は東京地域に対して医療機関の多いことを理由に,筋萎縮症ベッドの東京設置の意思なき見解を示してきた.
そこで東京の患者組織は独立した団体として,全国運動とは異なる独自の運動を展開し,スモンの団体との共闘により,東京レベルでの神経系の研究所と病院建設を実現した.また他方では,各難病疾患の団体が連合することで運動の強化を図るべく,全国・東京両レベルでの難病運動の創始に参加した.
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