日本列島
地方医科大学の役割—岐阜県
井口 恒男
1
1岐阜県衛生部地域保健課
pp.896
発行日 1979年12月15日
Published Date 1979/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205992
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地域医療体制の向上には,医療施設や設備が整備されるとともに,医師をはじめとする医療従事者の量的質的な確保が肝要であることはいうまでもない.中でも医師確保は中心課題であり,国においても,1県1医大の設置を進めてきており,地方の医大(医学部も含め)の意義が,地域の区療確保にあることは疑いのないところであろう.
岐阜県においては医大(岐大医学部)がすでに30年近い歴史をもっており,地域の医療確保に直接間接に貢献している.県内の多くの主要病院には医大卒業生が主柱となって活動しており,また県内各地で開業し,第一線で活動しているものも多い.他方,大学の教授をはじめとする大学職員の中には,村や市町村行政などに対し,専門的立場から指導や助言の役割を担っているものも多い.
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