日本列島
岐阜県保健衛生大会
井口 恒男
1
1岐阜県衛生環境部地域保健課
pp.52
発行日 1985年1月15日
Published Date 1985/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401206984
- 有料閲覧
- 文献概要
岐阜
岐阜県では全国保健衛生大会の県版である県大会を毎年開催している.本大会では,結核予防推進大会やガン制圧大会,さらに食生活改善大会も合同で催しており,それぞれ個々に大会が実施される全国大会に比べ,合同大会として簡素化されている.59年度は9月12日に行われたが,各主催者の代表のあいさつがなされた後,知事表彰をはじめ県公衆衛生協議会長,結核予防会県支部長,県対ガン協会長,県食生活改善連絡協議会長のそれぞれの表彰が行われた.大会宣言として.「県民のすべてが健康で明るく生活できるまちづくりを推進するべくまい進する」と宣言した.
記念講演として,がん研究振興財団の山本二郎氏が「健康なライフ・スタイル」と題し講演された.氏はまず「健康」についての考え方が変ってきたこと,WHOの定義に加え,生活の中の一環としての健康,ライフ・スタイルに関連したもの,変化する社会に対する適応能力で,ダイナミックなものとして考えるべきであると述べられた.はるか昔の,ルネ・デュボスの「健康とは自由であり,毎日の生活の上で変化に適応させて行動する個人の状態」に一致するものであり,先人の偉大さを思い知るものである.WHOのマーラー博士の言「多くの先進国では豊かさからくる副作用(過食,煙草の吸い過ぎ,運動不足など)により病気や障害を起こしている.
Copyright © 1985, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.