特集 がん対策—集団検診を中心として
がんの集団検診
胃がん
田村 浩一
1
1北海道対がん協会検診センター
pp.460-464
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205873
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
■はじめに
胃がん対策の一翼を担うものとして胃集検が登場して,すでに20年を経てきた.この間,先達の努力によって全国的に普及が図られ,現在,約350万人の検診が行なわれているが,これは対象人口のほぼ10%に相当している.
わが国のがん死亡の第1位を占める胃がんはその後,40歳代,50歳代,60歳代の訂正死亡率では明らかに減少をみているが,人口構成の老齢化もあって胃がん死亡の実数では依然として増加を続けている.
Copyright © 1979, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.