特集 第19回社会医学研究会総会記録
一般演題
—(8〜10)—難病患者在宅看護の取り組み
西 三郎
1
,
三宅 智恵子
2
1国立公衆衛生院
2大阪府立公衆衛生専門学校
pp.788-790
発行日 1978年12月15日
Published Date 1978/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205739
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はじめに
難病に関する演題は社会医学研究会の発表演題として定着してきた.初期の頃の個々の単発的な症例報告からより進んで,個の援助についても援助内容を科学的に分析し,援助すべき問題をより具体的に提起する方向で進んできている.
今回は,前年までの個を中心とした症例発表からさらに進み,患者を取り巻くさまざまな組織,社会資源がどのように活用され,運動が進められてきたか,また,これらの集団活動に関係専門職種はどのような役割を果たしたか,などが報告された.難病患者への援助の内容が個の枠を越えて,新しい患者会の運動論を踏まえた患者団体,地域住民の組織化へと発展してきている様子が,今回の発表からうかがうことができた.
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