綜説
保健医療専門職における女性就業のライフ・パターンの動向について—医師・歯科医師および薬剤師の調査に基づく分析
草刈 淳子
1,2
1千葉大学教育学部(看護)教員養成課程
2東大保健管理学教室
pp.190-197
発行日 1978年3月15日
Published Date 1978/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205582
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はじめに
保健医療分野における婦人労働問題は,従来,女性の職業として歴史が古く,数の上からも絶対的多数を占め,かつ夜勤という特殊勤務があるため,専ら看護婦(看護職)についてのみ論じられてきたきらいがある.ことに,昭和35年の病院ストを契機として顕在化した"看護婦不足"の事態は,医療供給側の緊急問題となり,その実態については,かなりの資料の蓄積がみられている.
しかし,"医療"が包括医療として把握され,医療サービスの内容が多様化するに従い,保健医療分野における婦人労働は,単に看護婦に限られた問題ではありえなくなってきている.
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