論考
大阪国際空港における航空機騒音影響調査について—伊丹市の場合を中心として
益尾 宏之
1
1伊丹市空港部騒音防止課騒音調査係
pp.796-800
発行日 1977年11月15日
Published Date 1977/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205514
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はじめに
大阪国際空港は,大阪府の豊中市,池田市および兵庫県の伊丹市にまたがる,面積317万m2(96万坪)の空港である.阪神間の住宅過密地域にあり,国際空港としてはせますぎ,騒音をはじめとする航空公害は,広範囲の空港周辺の住民に影響を及ぼしている.
ジェット機の就航開始は昭和39年6月で,その後しだいに増加し,万国博を前にB滑走路(3千m)を拡張した昭和45年2月以降,その就航は本格化している.航空機の発着状況は昭和46年をピーク(1日約430回)に,その後しだいに減少している.ジェット化率も昭和50年60%を最高に頭打ちになっているが,逆にジェット機の大型化は進んでいる.
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