連載 図説 公衆衛生・4
世界およびわが国における人口問題
安西 定
1
,
高原 亮治
1
,
川口 毅
2
1厚生省大臣官房統計情報部衛生統計課
2国立公衆衛生院疫学部
pp.223-226
発行日 1977年4月15日
Published Date 1977/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205355
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第二次世界大戦後における,世界的規模の人口爆発とよばれるような激しい人口の増加は,人類史上初めて経験することである.すなわち,世界の人口は1950年には約25億人であったが,1960年に30億人,1970年に36億人に達し,そして,1975年には約40億人に達したものとみられる.さらに人口は引き続き加速度的に増加し,22世紀の初め頃には123億人にも達するものと推計されている.
このような急激な人口の増加は,社会,経済,教育,文化の多方面にわたって深刻な影響を及ぼすとともに,食糧,資源などの面から人類の破滅をきたすという,危機的な事態を生み出していくであろうと考えられている.
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