特集 ヘルスマンパワー
資料
ヘルスマンパワー計画に関する文献の一批判
橋木 正己
pp.722-732
発行日 1975年10月15日
Published Date 1975/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205092
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I.緒言
人間資源に関して経済学者たちは,予報のために2つの基礎的な技術を利用することができる.すなわち,同時方程式的計量経済モデルおよび非確率論的マンパワーモデルがそれである.前者は,世界が単に近似的にのみ測定可能な一連の複雑な相互関係として記述されうるものであると仮定している.後者は,それらの諸関係がより単純であり,むしろ単に近似的というより以上に詳細に知ることができるものであることを示唆している.両方の技法とも,現在の需要と供給から将来の需要と供給の予測を作り出す.この報告書は,ヘルスマンパワーの予測の試みを徹底的に調査したものではなく,むしろこれら2つの代替的方法について大づかみなアウトラインを提供したもので,広域計画に対するそれぞれのアプローチの適用性を評価し,さらにまたニューヘブンに有用なモデルを作成するために何をなすべきか,を論じたものである.
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