特集 地域保健医療計画の実際
府県単位にみたヘルスマンパワー計画
方波見 重兵衛
1
1国立公衆衛生院・衛生統計学部
pp.29-37
発行日 1977年1月15日
Published Date 1977/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401205322
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はじめに
保健計画の中で,地域住民の保健を直接推進するヘルスマンパワーが最も重要であることは,疾病構造の変化,社会経済環境の変化,医療技術の革新,医療機器の発展等があっても不変である.
家族構成の変化,経済の急速な発展による環境破壊等には個々の人のみでは対応できず,問題によっては地区・地域・広域地域の住民集団として対応しなければ,解決できない場合もある.問題に対する住民組織の結成など,その対応のあらわれである.また地域の特殊性・問題によって,多様な集団対集団の対応の仕方が必要である.そこに,保健問題に対するヘルスマンパワーなど有限な資源のみならず,その機能をも考慮してシステム化を推進しようとする理由もある.
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