特集 変化を迫られる病院
これからのマンパワー
島内 武文
1,2
1東北大学
2秋田労災病院
pp.35-38
発行日 1979年1月1日
Published Date 1979/1/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1541206751
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はじめに
マンパワーの問題を考えるには,当然まず医療ならびにこれを支える背景およびその供給状態や経営状態の考察から始めるのが順当であり,それぞれ前記の諸論文を拝見した上でとりかかるべきものであろう.しかしここには,その余裕はないようなので,筆者なりにぶっつけ本番,心に浮かぶままに書きならべることとした.
医療はその根本となるものが,医者対患者の関係であり,問題はむしろマンパワーに始まっているのであるが,今日ではこれに加えて複雑な医療組織,高度の医療施設,社会との密接な接点などがあって簡単ではない.殊に医療関係には,専門性の強い職種が多いため,過不足が顕著に表れ,かつ長期・実地的教育研修を要するために,特に将来への見通しが必要となる.
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