特集 第14回社会医学研究会(主題・地方自治体と保健衛生)
自由集会
労働衛生
川森 正夫
1
1杏林大学医学部衛生学教室
pp.842
発行日 1973年12月15日
Published Date 1973/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204774
- 有料閲覧
- 文献概要
労働衛生は演題一覧の如くおこなわれた.また当夜引続き労働衛生自由集会がもたれ,19名が出席,口演では時間切れのため意をつくせなかった話題を話しあった。
まず,じん肺問題では,根本対策未解決のまま高度成長政策下のスクラップアンドビルドの中で,閉山離職の追打ちがかけられ社会問題化している実情がアンケートをもとに報告された.追加討議や自由集会の中で,正しい健康診断資料を確実におさえること,運動を通して労働者と専門家が結合すること.継続的な観察が望まれること.健管と労務管理のきずながなかなか断切れないこと.勤労者の健康と生命に関する学校教育がきわめて不満足なことなど追加発言や意見が,やや,し意的ではあったが種々提言された.
Copyright © 1973, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.