特集 重症心身障害
重症心身障害と保健所のとりくみ
倉内 道治
1
,
川野 光子
1
,
井上 明生
2
,
両角 正子
2
,
加藤 直樹
3
,
江部 高広
4
,
山本 征也
4
,
坂井 芳夫
4
1大阪府吹田保健所
2聖母整肢園
3びわこ学園
4大阪府衛生部医務課
pp.677-681
発行日 1971年11月15日
Published Date 1971/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204373
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吹田保健所は大阪市の北東部に隣接する吹田市と摂津市を管内として,人口319,363名(昭45年)で一年間の出生数は8,078名(昭45年)に及んでいる.これは吹田市北部に造成された千里ニュータウンや大阪市のベッドタウンとしての位置にあるため出産年齡層の流入によるところが大きいものと思われる.このような地域の特性により保健所の業務も母子保健事業に重点が置かれている.また年々増加する保健所事業の中にあって母子保健活動をどのような体系のもとで展開していくか大きな課題となった.
たまたま保健婦の地域活動を通じて心身障害児を持つ親の訴えから,昭和41年度夏より保健婦業務として心身障害児の問題にとりくみ,その結果手始めに管内の在宅心身障害児の実態を把握する必要を痛感し昭和42年2月,3月と保健婦による在宅障害児の家庭訪問による実態調査を実施した.
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