私たちの保健所・29 石川県・羽咋保健所
緑と人と
石田 宗治
pp.312
発行日 1971年5月15日
Published Date 1971/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204267
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ところ
羽咋(ハクイ)をどう読むのかが難かしいし,咋の字はしばしば昨と誤られる.本州のほぼ中央で,日本海に曲り指のように突き出た能登半島頸部の西岸,その海辺の長い砂丘と松林は能登国定公園の一部でもあり,雪のない季節は渚ドライブに,夏は海水浴に賑わうが,冬は鉛色の海と空が白く泡立ち荒れる.
その内側は田や畑と,なだらかな丘陵が連なり,ただ一羽残ったトキは佐渡へ移され,幻の名鳥と化したが,渡り鳥の銀座通りであることに変わりはない.
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