特集 60年代から70年代へ
60年代の環境衛生行政のあゆみ
三浦 大助
1
1山形県衛生部
pp.422-429
発行日 1970年7月15日
Published Date 1970/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401204107
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新しい環境衛生のれい明
わが国の公衆衛生行政の中で,予防衛生はその歴史も長く,とくに伝染病予防対策は幾多の輝やかしい業績をあげてきた.これに対して,人間をとりまく環境条件の改善,あるいは快適な生活環境の造成などの環境衛生対策の分野に新しいれい明が訪れたのは,1950年の後半に入ってからであった.
当時,環境衛生対策として,水道の普及や清掃事業,食品衛生の諸問題が相次いで行政体系の中に組み入れられた.なかでも,簡易水道の普及は,農山漁村の生活改善に画期的な役割りを果したことはよく知られていることがらである.
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