教室めぐり・8 昭和大学・衛生学教室
成人衛生と産業衛生と
小池 重夫
pp.465
発行日 1969年8月15日
Published Date 1969/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203929
- 有料閲覧
- 文献概要
当教室は昭和21年に初代白井伊三郎教授によって開設された.当時はまだ昭和医専の時代で本学の創設者である上条秀介先生の招聘によってバラック建ての衛生学教室を開設した白井教授は,持ち前のエネルギッシュの馬力でエネルギー代謝関係の仕事を次々に「体力医学」誌上に発表し,教室の基礎を固められた.昭和29年には小池助教授が公衆衛生学講座を担当して分家していったが,昭和33年小池教授の労衛研への転任に伴い,両講座を合併し,白井教授,脇阪助教授(現鹿児島大公衛教授),速見助教授(現本学教養保健学教授)助手3,介輔2で衛生学公衆衛生学教室となった.また衛生管理研究所を教室に併設し,主として労働衛生の調査を行なって京浜地区の工場の要望にこたえた.教室創設以来,白井教授の指導を受けて学位を獲得した者は45名に及んでいる.昭和37年白井教授の徳島大学への転任に伴い,教室は事実上解散に近い状態となり,昭和38年4月に小池教授が労衛研から出戻って来た時には教員室は1人もいなかった.以後,ぼつぼつと教室員を集め教室としての一応の体裁を整え終わったのは昭和40年である.昭和42年に公衆衛生院から石川教授が着任され公衆衛生学講座を再開するまでは2年生から5年生までの衛生学公衆衛生学の教育を引き受けて孤軍奮闘した.現在の陣容は小池教授,山口助教授,助手3介輔2である.
Copyright © 1969, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.