特集 衛生教育
衛生教育の国際的動向
宮坂 忠夫
1
1東大医学部保健学科
pp.240-244
発行日 1968年6月15日
Published Date 1968/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203685
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はじめに
実は以前にも,まったく同じテーマで,第12回WHO総会における衛生教育に関する技術討議のレポートを中心に書いたことがある1)。また,WHO衛生教育専門委員会の報告書としては,衛生教育一般に関するもの(第1報)2)と,衛生教育の職員訓練あるいは養成に関するもの3)とがあって,ともに和訳書があること,さらに後者をより実際的,具体的にとりあげたものとして,同じくWHOの会議の技術レポート4)があること,その会議の衛生教育専門家の養成に関する部分のレポート5)があることなどは,多くの方がご存じではないかと思う。しかがってこれらについては,重要と思われる点を多少述べるにとどめ,比較的最近の動向について筆者の知るかぎりで書くことにしたい。さらに,いつも外国に目を向けているわけではないので,何か重大な点が抜けるのではないかと恐れるものである。そこで,最後に文字どおり斯界の先駆者であると同時に権威者であり,今なお世界を股にかけておられるC.E.ターナー教授の"衛生教育に関する世界の進歩と問題点"という論文から重要と思われる点を引用させていただこう。
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