特集 保健所活動30年記念特集
保健所活動30年史
回顧と現状
保健所とともに歩む
保健所とともに30年
大利 茂久
1
1長崎市衛生部
pp.521-523
発行日 1967年9月15日
Published Date 1967/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203533
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平戸保健所の臨時防疫員として出発
その昔,青年部長といわれていた私も20年の歳月には抗し難く,今日ではおせじにも若いという人はいない。
戦前,朝鮮に学び,満州で勤務していた私は,引揚地である長崎県平戸市のT医師会長から県立の平戸保健所勤務をすすめられたのがきっかけで,保健所なるものも知らないまま,その日の糧のために奉職したというのがいつわりのないところであり,それも臨時防疫員という名目で月手当700円也であった。所長はT医師会長で,職員は事務員2人,保健婦1人,小使のおじさん1人であった。
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