海外事情
欧米におけるリハビリテーション
上田 敏
1,2
1東大中尾内科
2東大中診リハビリテーション・センター
pp.292-295
発行日 1967年5月15日
Published Date 1967/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203463
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はじめに
欧米におけるリハビリテーションの現況を過不足なく紹介するには筆者の見聞は不十分であり,また紙数も必ずしも十分ではない。そのためここでは筆者の経験した範囲内で,特徴的と思われるいくつかの点にスポットライトを当てていく方法をとりたいと思う。
ひとくちに欧米といっても,アメリカもヨーロッパもわが国にくらべてリハビリテーションの面ではたしかに先進国であるが,それら相互の間でも比較をすればそれぞれのアプローチのうえでかなりの差が見出されることも否めない事実である。もちろんヨーロッパ諸国間にもそれぞれの歴史的・社会的背景の差による相異があるが,ここではそれらを比較的概括的に扱ってみたい。なお筆者は以前にも欧米のリハビリテーションの種々の面について述べたことがあるので,参照いただければ幸いである1-5)。
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