厚生だより
コールドチェンと公衆衛生
O
pp.708
発行日 1966年12月15日
Published Date 1966/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203390
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コールドチェンの背景
科学技術庁の資源局に属する資源調査会は16の部会に分かれており,そのうちの1つである環境技術特別部会は昭和37年に発足し,食生活環境小委員会と住生活環境小委員会に分れている。資源局の中で環境技術を取扱うことについて奇異の感じを受ける向きもあるが,資源は環境を媒体として国民生活水準の向上に働きかけるわけであり,資源の開発,有効利用ということの中には環境技術の開発ということも1つの科学技術として含まれてくるわけである。食生活環境小委員会で討議された結論が,昭和40年1月に「食生活の体系的改善に資する食料流通体系の近代化に関する勧告」として科学技術庁長官に提出された。この勧告書の勧告事項は次の5項目からなる。
①コールドチエン(低温流通機構)の整備,②食品の等級,規格および検査制度の確立,③食料流通に関する情報体系の整備,④生産地,中継地加工体制の確立,⑤食料流通に関する研究開発(許容温度:T. T. T.,加工,包装,等級,規格)
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