特集 変貌する農村の社会医学的研究—第6回社会医学研究会・主題報告と総括討議
主題報告Ⅰ
追加報告
2.某離島における人口動向
野田 三地之
1
,
渡辺 孟
1長崎大医学部衛生
pp.635
発行日 1965年11月15日
Published Date 1965/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203142
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長崎県北松浦郡大島村は離島であるが,戦前各種漁業の根拠地として栄えたころは人口も1万数千,開業医も6人という状況であった。それが,戦後の漁業における変革のため衰退し,農業を主とし一部沿岸漁業も営みつつ経過した。
しかしここ10年余都市および大都市周辺における産業に労働年齢層が流出するとともに,生計中心者の出稼ぎ,更には一家をあげての永久離村者が相つぎ,この10年間に人口は約4,500名から4,000名へと2割以上の減少を呈し,世帯数では約1,100から950へと約1割の減少となっている。人口構成も極端な中くびれのヒョウタン型となっている。
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