特集 綜合保健と公衆衛生看護活動
主題
公衆衛生看護活動の本質と医療機関
大国 美智子
1
1大阪大学公衆衛生学教室
pp.496-499
発行日 1965年9月15日
Published Date 1965/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203106
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「公衆衛生看護活動の本質と医療機関」というテーマから,読者の皆さんが頭に浮かべられる内容は,きっと多種多様であるに違いない。明けても暮れても,結核予防対策に追廻されている保健所の保健婦さんや医師ならば,あの予防法の申請に始まり,入院・通院の勧奨から,家庭訪問に必要な指導を主治医から得るまでの,保健婦と開業医との関係を,まず連想されることであろう。病院などに働く人達では,外来産科で行われる母親教室のことなど,あるいは国保診療所で働く保健婦さんの中には,レセプトにまつわる保健婦らしくない業務を強要される時の嫌なことなどを思い起されるであろう。そこでまず,これらの公衆衛生看護活動と医療機関との具体的関係の種々相を,私なりに,保健婦の歴史を遡る立場から考えてみたいと思う。
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