特集 綜合保健活動と医療機関
主題参加
公衆衛生活動と医療機関の結びつき
保健所長が推進役を
鈴木 弘之
1
1宮城・塩釜保健所
pp.260-262
発行日 1965年5月15日
Published Date 1965/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401203044
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昭和39年7月,策13回東北地方公衆衛生学会が行われ,その前日,東北ブロック保健所長会総会が仙台において開催された。その総会の全員協議会の討論中再三話題として提示されたことはいわゆる保健所運営研究協議会答申による中間報告資料であった。この資料についていろい議論はあったが,それはさておいて,根本的な意味で今後の重要な研究課題として残されている大きな分野こそ,表題に示す医療機関と公衆衛生活動との関連問題であったと思う。
この機会に,自分の浅い体験と認識の中から若干私見を述べてみよう。率直に申上げて日本の公衆衛生学というものの姿をめぐって,関係諸学者の間でも論議があり医学を基礎とした「健康の科学」であり,社会科学と考えた場合学問の体系としては,きわめて重要かつ難かしい問題ではあるが,その歴史は浅く,まだ若い学問であるとしみじみ想う。
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