対談
綜合保健の推進と保健婦活動
内田 靖子
1
,
小宮山 新一
2
1国立公衆衛生院衛生看護学部
2川崎市高津保健所
pp.664-671
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202942
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新時代の要請で綜合保健の考え方が世界的に拡がってきた。個人と集団の健康を守りさらに増進させる働らきは医療と予防に関わる実にさまざまな専門職種の協調とそれを推進させる大きな組維の統整がなくては叶わない。しかし我が国の現状は果してよくこの真の意味の綜合保健を推進する用意があるかどうか。しばしばその先駆と考えられる保健婦に焦点をむけ,保健婦自身の内と外に絡まってほぐれない基本的な懸案に今一度目をむけてみたい。綜合保健の推進に果すべき保健婦の役割が大きければ大きいほど,ここにあげられた多くの隘路はひとり保健婦の課題でなく綜合保健活動従事者全部の課題となる。
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