特集 石垣純二氏の「保健所事業に期待するもの」を読んで
みんなのコミュニティに対する意識を
村中 俊明
1
1新潟県衛生部
pp.352-355
発行日 1963年7月15日
Published Date 1963/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202682
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はじめに
本年1月号の「公衆衛生」に石垣純二先生が「保健所事業に期待する」の中で「保健所こそ被害者であり現在の保健所に期待するところは何もありません。期待するのは厚生省に対してであり,あるいは府県衛生部に対してであります。」といわれている。確かに現実は保健所は被害者であるかもしれません。しかし,被害者は保健所だけでしょうか。この反問は別として,ある面においては保健所は自らの手では打ち破ることのできない壁に直面していることも事実です。けれどもそれだからといって保健所は被害者として受動的な立場に立つだけでよいのでしょうか。ただ慢然と他人が解決してくれるのを待つだけでよいのでしょうか。保健所は県からの,国からの,あてがいぶち以外には成すすべはないのでしょうか,私はNo.!といいたいのです。
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