特集 社会医学
皆保険後5カ年間の岩手県国保診療の推移とその間題点—受診量の分析
前田 信雄
1
1東北大学医学部病院管理学教室
pp.649-653
発行日 1961年11月15日
Published Date 1961/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202468
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国民健康保険制度については,戦前から長い伝統を有し,戦後いちはやく皆保険の実現をみた(昭和30年7月)岩手県について,一体皆保険によつてその後被保険者の受診はどの程度促進ないし「恩恵」を得ているのか,この5カ年間にどんな問題が明らかにされるようになつたか,そのような見方からこの小論を起こした。ここで用いた指標は,国民健康保険の事業年報に記載されている「診療費」中の日数のみである。件数よりも日数の方が筆者の分析目的にかなつた指標と考えたからである。
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