綜説
愛知県における公衆衛生修学生の夏期実習について
高島 常二
1,2
,
神谷 昭典
3
1厚生省公衆衛生局結核予防課
2前:愛知県衛生部保健予防課
3愛知県豊橋保健所
pp.61-66
発行日 1961年2月15日
Published Date 1961/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202371
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将来保健所に働らこうという医学生のために,公衆衛生修学資金貸与法ができたのは昭和32年でありますが,それ以来愛知県にも延13名の修学生が生まれました。そうしてその中7名はすでに保健所医師として活動しています。周知のように保健所医師の充足--とりわけ第一線で働らく若い医師の充足にはひじような困難があることからみて,公衆衛生修学生出身医師の比重は今後ますます大きくなつてゆくだろうと考えられます。事実,現在全国には200名余を数える修学生があるのです。
私たちはこれらの修学生諸君が実際の保健所活動に参加するまでに,ひろくは公衆衛生運動のさきゆき--とりわけその中での保健所の位置,又現在の保健所のあからさまな実状について,理論的にも経験的にもあるていどの知見を深めておいてもらいたい,保健所についての過大評価も過小評価もともに持たないでほしいと思つています。
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