原著
高血圧の統計学的観察(第1報)—平均血圧について
古川 三雄
1
1岩手県九戸郡軽米町国保直営晴山診療所
pp.406-407
発行日 1959年6月15日
Published Date 1959/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202157
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I.はしがき
高血圧の統計学的観察をおこなうにあたり,まず,平均血圧について考えてみたい。平均血圧については,血圧研究者の間で,常に問題になつてきたところであるが,統計学的には,とくに縮期圧,弛期圧との関係において,平均血圧が,これらを代表出来るかどうかということは重要な課題である。
人によつては,縮期圧は標準血圧より低いが,弛期圧は標準血圧より高いとか,弛期圧は標準血圧より低いが,縮期圧は標準血圧より高いというように,いろいろの型が見られるのであるが,これを,果して高血圧にいれるべきかどうかは慎重に検討されなければならない。
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