原著
川崎市中原保健所管内における登録犬の実態調査について
杉原 正造
1
,
稲見 勲
1
,
大畑 吉春
1
,
松本 良夫
1
,
川副 武
1
,
伊東 吉男
2
1中原保健所
2高津保健所
pp.345-351
発行日 1959年5月15日
Published Date 1959/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202146
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I.緒言
川崎市は神奈川県の東端に位置し東京都と横浜市に隣り合せ人口約55万の都市であつて中原保健所管内は市の中間に位し工業,農業,住宅の3地帯で構成される人口約15万,世帯数3万7千戸を有する一般都市である。
川崎市に於ける狂犬病の発生は第1表に示す通り昭和27年58頭を頂点として年々減少し最近は発生を見ないが,中原保健所管内においては依然として浮浪犬及び咬傷犬は減ずることなく公衆衛生上住民の悩みの原因となつているので私共はこれらの点についてその実態と合せて疫学的究明も考慮し,死亡犬の原因,年令別調査も同時に行つた。本調査が狂犬病予防業務の発展と公衆衛生の向上に寄与出来れば幸と思つてその概要を報告するものである。
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