綜説
学校保健法について
塚田 治作
1
1文部省学校保健課
pp.532-535
発行日 1958年10月15日
Published Date 1958/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401202028
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健康は,人間が生きてゆくための基盤であり,教育活動は児童生徒の健康を考えずには成立し得ない筈である。
しかし,わが国の現状は個人的に社会的にも勿論教育界においても,健康についての理解や,健康の保持増進のための努力が甚だ欠けている。病気に直面しそれも病勢が相当進んではじめてあわてるというのが一般の実情であり,また国の施策等においても,とかく疾病対策の面にのみまだ重点がおかれているきらいがあることは,国の予算を見ても判明するだろう。
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