文献
カナダ連邦政府職員の健康の保持/病院とその社会的需要
芦沢
,
西川
pp.412,453
発行日 1958年8月15日
Published Date 1958/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201994
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カナダ連邦政治は現在約15万の政府職員をようし,その数はこの10年間にほぼ2割の増になつている。職員の男女の比は70:30であるが,最も多い3万5千人が集つているオタワでは男女の比は53:47である。これら政府職員の健康の増進と維持には,1946年来,国家保健福祉局(Department of National Health and welfare)の公務員保健部(Civil Service Health Division)がこれに当つて居り,国家保健福祉相(Minister of Notional Health and welfare)を通じて内閣が責任を負うている。増大する保健との要求に応えるため保健ユニツトの最低基準と分科がきめられ,保健部の管理部門と臨床設備を併せたメデイカルセンターが造られ,更に13,500の公務員を対象に看護助言相談をする12の保健ユニツトがさしあたり設けられた。(現在はフルタイムのユニツト20,パートタイムのユニツト2)。オタワのヘルスセンターは内科医4.精神科医1.心理専門家1.パートタイム放射線科医1.社会福祉事業の長1.看護助言相談事業の長1.のスタツフをようし,オタワの3万5千の公務員に健診保健サービスを行つている。過去3年来,鉱山技術調査部,鉱山局及びその他放射性物質を取扱う部局,特殊な上級管理職には特別の定期健康診断を実施している。
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