原著
学童に見る蛔虫侵蝕状況(其の2)—鳥取県米子市境港市並びに西伯郡49校の児童に関する調査
今村 隆
1
,
須山 康夫
1
,
岩村 昇
1
,
高野 正明
1
,
晴木 光
1
,
岩田 貞男
1
,
森田 隆朝
1
,
木下 干城
1
,
石丸 利之
1
,
原 隆子
1
,
亀家 朗介
1
,
松本 弥生
1
1鳥取大学医学部衛生学教室
pp.279-286
発行日 1958年5月15日
Published Date 1958/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201968
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終戦直後の日本の予防医学領域の三大問題としてやかましくいわれたものに結核,性病並に寄生虫の蔓延侵蝕がある。而してこれらの3者はともに今日は全くその蔓延状況に著しき変化をみるといわれる。
先に村江らは昭和22年10月から23年3月にわたり,鳥取県米子市並に西伯郡内の小学校49校と中学校21校の生徒児童につき塗抹標本の検鏡で小学校児童19,917人と中学校生徒5,545人,計25,462人の検便を実施して,その結果小学校児童の36.1%に,中学校生徒の33.5%に蛔虫の保卵陽性者をみたと報告した1)。
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