原著
鉤虫驅除に対するオーミンとテトレンの効果比較について
村上 賢三
1
,
立村 森男
2
1金沢大学教育学部衛生学教室
2出城診療所
pp.96-99
発行日 1956年11月15日
Published Date 1956/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201762
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1.緒言
我が国における寄生虫保有率は,今なお全国的に高率を示し,寄生虫対策は国民保健上重要な問題である。我々の居住する石川県下においても,寄生虫卵保有率は市部において大体10〜20%,郡部において30〜90%の高率を示し,殊に奥能登においては70〜90%の所が多い状態である1)。
我々は昭和28,29両年に石川県下の一農村の一斉検便と駆虫を行う機会を得たので,その虫卵保有率と鉤虫駆除に対するオーミンとテトレンの効果比較の成績について報告する。ここに報告するのは昭和29年のみについてである。
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