特集 赤痢(Ⅰ)
論説
赤痢の予防
小島 三郞
1
1國立予防衞生研究所
pp.1-5
発行日 1954年7月15日
Published Date 1954/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201428
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前書き
この題目で,或はこれに関係ある題目で,私は何度書いたことか,又は書かされたことか。純正学術的専門的に1)9,法規註釈的に,衛生行政官向きに2)3),細菌技術者向きに,そして一般的に4)5),地方的に通俗的季節的に6)7)8),はたまた飲食業者向きに9)或は環境衛生学的に,そして今また筆をとらされる。恐らく私のこの種類の執筆は,食物中毒やインフルエンザやの運命と共に当分は続くだろう。聖僧の勤行の如く繰り返えされるだろう。勤行は毎朝であり,私の方は年数回以上にはならない。がそのエネルギイ消耗度と赤痢予防への熱情度は,聖僧の毎朝の勤行より遙かに高いだろう。読む人が破戒坊主の三文説教と比較しても致し方がない。
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