研究報告
昭和27年5月鐘紡大垣工場に発生した集團赤痢について
臼井 治郞
1
,
渡辺 周一
2
,
間瀨 昇
3
1大垣保健所
2岐阜県衞生研究所
3鐘紡大垣工場診療所
pp.44-47
発行日 1953年5月15日
Published Date 1953/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201212
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1.はしがき
昭和27年5月中旬より鐘紡大垣工場従業員とその家族の間に赤痢患者11名,病後保菌者(赤痢菌検出時は何等身体に違和はなかつたが2週間以内に下痢のあつた者)9名,健康保菌者153名(昨年12月以降で,今回赤痢菌検出時より2週間以前の期間において下痢,腸炎にて受診した者29名を含む)が発生したので其の概要を報告する。
本工場は従業員876名をもつて毛織物の製造を行つているが患者,保菌者の多発したのは女子寄宿舎であつて,ここには従業員の約半数440名が居住していた。
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