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ノーベル賞を捷ち得た黄熱ワクチンの研究
森島 生
pp.27-28
発行日 1953年2月15日
Published Date 1953/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401201167
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注射数約五千万に垂んとする黄熱ワクチンの発見者Lax Thaildr博士は人の健康保全の最大の貢献を為した廉で1951年度のNobel賞を受けたのである。
Theiler博士は之に就て語つて謂く,吾々は真に幸福である,勿論我々は必死の努力をしたが。此賞よりも尚大きいのは吾々は偉大なる幸福を得たことである。吾々が今此をワクチン17-Dと命名はしているが,之を発見する以前,数限りない間違を犯してをつたかも知れなかつた。若し吾々が之を発見しなかつたなら,吾々以外の科学者が黄熱を管理するワクチンを確かに発見したであろうと。
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