保健所便り
長野保健所
岡村 武男
1
1長野保健所
pp.245
発行日 1951年4月15日
Published Date 1951/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200833
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私達の保健所は1市1郡,人口23萬,面積779方kmであり,人口にしろ面積にしろ相當過大な管轄をもつている。職員は醫師5名,保健婦9名,總員56名,出生率36,4.死亡率11.3,乳兒死亡率58.0である。管内には都市あり,農村あり,山村あり,性格的には異つた對稱を指導しなければならない。その概要は下表の樣である。
特色ある業務は別に之と云うものはないが管内の乳兒死亡率58.0は相當高率な數字である。この内容を檢討するとその大部分の死亡は1ヵ月以内の死亡の所謂先天性弱質である。早産や先天性弱質による死亡を減少させるためにはどうしても姙産婦指導が大切であり,私達は母親教室に依る姙産婦指導には力を入れている。保健所にて實施したもので1ヵ年に43回,受講生1830人,特に農山村に重點をおいて指導している(冩眞は母親教室)。
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