統計の頁
社會保障の基礎的資料
吉田 秀夫
pp.177-182
発行日 1951年3月15日
Published Date 1951/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200807
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周知のように昨年10月16日勸告された社會保障制度は總説と補則にはさまれ5編6章8節の尨大なもので,その骨子は社會保險,國家扶助,公衆衛生及び醫療,社會福祉であり,とれを運營する機構と財政といつた風に分れてある。これらのうちから基礎的調査資料というものを撰び出すということも容易なことではないし,さらにかかる制度案をつくるために參考にしたあらゆる現行制度の現状状分析から,勸告に伴う財源計算の基礎となつた幾多の條件,推計したその計算など全部集録すれば數百頁の尨大な資料となるものである。從つて本稿は社會保險公衆衞生及び醫療にしぼつていかなる構想と資料で勸告をうらづけたかを若干批判的に説明することにした。その大部分は公表されたものである。
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