論説
體力の判定法
名取 禮二
1
1東京慈惠會醫科大學生理學教室
pp.204-209
発行日 1949年10月15日
Published Date 1949/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200539
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私達の身體の良否を示すような概念を體力と名づけると,體力の概念を分析檢討することによつて漸次體力の内容がはつきりし,又概念そのものが,はじめ漠然と云い表わしたものより詳細に規定されてくる。
體格と云う言葉(これは笹川久吾教授により最近ここで體力と記するような意味に使われている)から體力と言葉が移り變つたことは,身體の言い表わしとしては力の概念に相應するものが,最重要因子であるとの考えがあつたからである。しかし體力は單に力の概念に相應するものばかりでなく,もつと別な種々の要素を含めた方が私達の身體の良否を示す全體的な表出としては妥當であろうと考えられる。
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