基礎看護講座
體温計の構造機能及び使用法
小山 正三
1
1關東體温計株式會社
pp.15-18
発行日 1951年8月15日
Published Date 1951/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661906904
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體温計は計量器の間でも直接生理衞生に關係を持つ重要なもので,特に使用にあたつては正確さが要求されるわけです。その點化學工業の發達と共に優秀な硝子の製法の完成により大部分手工業的性格の多いこの工業は,忽ち我國獨特の工業として國内需要は勿論海外向としても盛んに生産され,今日の隆盛を見るに至りました。しかも使用目的の性質上製作工程に於ても材料の嚴選機能の検査と特別の注意を必要とし幾多熟練工の手により完成されるのですが,更に之を政府検定所の嚴格な検査を經て之に合格した品のみが販賣されるもので,これらの品は勿論信用して使つて頂けるものなのです。
しかしこうして幾度かの検査を通過して販賣された品であつても,實際上使用にあたつてはいろいろの御不満な點が出て來る事と思いますが,これを次の諸點によつて或る程度理解して頂ければ幸いと思います。
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