厚生省通牒
—衞發第807號 昭和24年8月5日—消化器系傳染病豫防對策實施強化について
pp.171-176
発行日 1949年9月15日
Published Date 1949/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401200530
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昨年度における消化器系傳染病の發生は未だ嘗て見ない減少を示したことは各位の御努力の賜と感謝に堪えない所であるが本年度に入つて埼玉,東京,新潟,千葉,長野等に地域的な赤痢の多發例を見つゝあり又全國赤痢患者發生數も昨年に比し増加の傾向にあることは防疫上憂慮にたえないところである。ついては左記各項御參照の上この際防疫對策の實施を一段と強化し以て本病の蔓延防止に遺憾なきを期せられたい。
なお本對策の目的達成のためには保健所の綜合的防疫活動にまつこと極めて大であるので保健所をして常に管下の現況を把握させ環境に應じて重點的指導を行わせると共に患者發生の場合には時を移さず適切な處置が講ぜられるよう充分指導せられたい。
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