連載 リレー連載・列島ランナー・62
保健師の人材育成~保健師の技を伝える~
津田 幸子
1
1近江八幡市福祉子ども部健康推進課
pp.358-363
発行日 2014年5月15日
Published Date 2014/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401103015
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はじめに
平成11(1999)年秋,健康日本21の地方計画策定に先立ち,当時の国立公衆衛生院(現国立保健医療科学院)におられた守田孝恵先生(山口大学大学院)に助言をいただこうと伺いました.
それ以降,長~いお付き合いをさせていただいています.今では年に1回,3月の「健康はちまん21プラン推進委員会」だけになっていますが…….
そんな先生から時期外れのメールが届き,何かの依頼かなあ?と読んでみると今回の原稿執筆依頼でした.恐縮して迷っていたら,いつもの殺し文句「あなたの保健師魂を全国に発信して!!」と.で,強く背中を押されてバトンを受けることとなりました.
さて,昭和53(1978)年市町村保健師が誕生し,私はその1期生となりました.それから約35年間の保健師キャリアの何を伝えていくか,そして私が伝えることにどんな意味があるのだろうと深く自問しました.一公務員として定年退職まであと3年足らずの時間の中でやらなければならないことはたくさんありますが,やはり保健師としての仕事をバトンとして渡していくべき後輩の育成が重要ではないかと考えています.折しも平成25(2013)年度から2年間滋賀県市町保健師協議会長を預かることとなり,会員405名の人材育成を考える立場となりました.
そこで,自らの活動を振り返りながら保健師としての育ちをどのように保障していくのか私なりに考えてみたいと思います.
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