特集 日常生活とアレルギー
給食での食物アレルギー事故と学校生活での注意点―検証委員会および再発防止委員会での検討
笹本 和広
1
1ささもとこどもクリニック
pp.796-800
発行日 2013年10月15日
Published Date 2013/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102854
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はじめに
小児の食物アレルギーの頻度は増加傾向にあり,保育園や学校でも対応に追われるという声も聞かれる.調布市でも,給食で食物アレルギーの対応をしている児童は平成16(2004)年度47人であったのに,同20(2008)年度は171人,同24(2012)年度は262人と急増している.そのような状況の中,昨年12月に小学校5年生の女児が給食後にアナフィラキシーショックを呈し,死亡するという本当に痛ましい事故が起きてしまった.
調布市では検証委員会を設置し,事故に至った経緯と背景について協議を重ねてきた.その後再発防止検討委員会で,今後の対応を協議した.本稿では,そこで検討された問題点や今後の対応について述べる.
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