列島情報
高齢化の進展への対応
日置 敦巳
1
1岐阜県健康福祉部
pp.965
発行日 2012年12月15日
Published Date 2012/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401102619
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著しい高齢化の進展に向け,医療分野においては在宅医療体制の整備が誘導されている.この中では,在宅での看取りを増やすことが課題の一つである.県内での最近の死亡場所を見ると,病院での死亡が約3/4を占めており,自宅での死亡数は2010年以降微増しているものの,その割合としては13%台で横ばい状態である.老人ホームでの死亡割合は徐々に上昇して4%を超えたが,平均在所期間が著しく長いことから,今後大幅な上昇は期待できない.
国立社会保障・人口問題研究所の日本の将来推計人口(平成24年1月,出生中位・死亡中位仮定による推計結果)によると,全国の死亡者数は2010年の約120万人に対し,2025年154万人(1.28倍),2030年161万人(1.35倍)となり,2039年にピークの167万人(1.39倍)に達するとされている.これは今後,平均余命が伸びると仮定した場合であり,2008~2010年と同様の死亡率であれば,2025年181万人(1.52倍),2030年198万人(1.66倍)となる.
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