特集 現代の更年期
扉
pp.93
発行日 2010年2月15日
Published Date 2010/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101725
- フリーアクセス
- 文献概要
- 1ページ目
現代の更年期
戦後,日本女性の平均寿命は55歳ぐらいであったのが,今では85歳を超えるまでに延びています.一方,日本女性の閉経年齢は50歳前後と,ここ60年あまり変わっていません.現代女性にとって,閉経後30年以上ある人生を健やかに過ごせるかどうかは,大きな問題であります.また,日本男性の平均寿命も延伸しており,定年後約20年続く夫婦生活を,お互い生き生きと健康に暮らすことが男女共通の願いと言えるでしょう.
しかしながら,女性の社会進出や晩婚化とともに,現代社会における様々なストレスが原因となり,30代後半の女性に卵巣機能の低下が見られる更年期障害の早発や,長期化が問題になってきています.最近では,ストレス過多のためにホルモンバランスに異常をきたし,20~30代前半で更年期障害のような症状をきたす女性も見られると言われています.
Copyright © 2010, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.